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Vintage Audio(ヴィンテージ オーディオ) 1950年代のHiFi Audio販売・修理・レコード販売

PYE HF20 スピーカーシステム ネットワークOH

英国Pye Records社が1950年代に製造したGoodmansのユニットを使用した、HiFiスピーカーシステムです。

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本日作業の合間でやっとネットワークのOHができたので、ご紹介します。

このシステムは、現在では滅多にお目に掛かれないモノで、販売用ではないのですが英国を代表する内容ですから、店頭で音出ししています。個人的にはBBC LSU-10(通称パルメコ)の次にお気に入りのシステムです。

昨年念願かなって入手できたこのスピーカーも、ネットワークに使用しているフィルター用のMPコンデンサーが経年劣化しており、本来の音質ではなくなっていたので、気になっていたのですが多忙な為中々作業ができませんでしたが、やっと本日できました。

元々この年代のスピーカーシステムとしては一般的な英国HUNTS社MPコンデンサーが使用されています。

■オリジナルのネットワーク
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今回交換する部品は、全て米国SPRAGUE社のハーメチックシール型オイルコンデンサーです。この交換で、今後半世紀以上、ここのフィルターコンデンサーが劣化して・・・という問題はなくなります。少なくとも私が死ぬまでは大丈夫です。250V耐圧12uF/6uF/2uF/1uFです。ハンダは英国ERSIN社「MULTICORE SUVBIT」ヴィンテージハンダを使用します。

■米国SPRAGUE社のハーメチックシール型オイルコンデンサー
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■英国ERSIN社「MULTICORE SUVBIT」ヴィンテージハンダ
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■OH完了後のネットワーク
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ネットワークは、各部品を手配線により組まれていますので、ハンダ吸い取り線を使いきれいに外し、新しいコンデンサーに交換します。この交換時に注意する点としては、部品の接続部はそれぞれのリード線をしっかり絡めハンダがなくても接触不良などにならない様にしなければいけません。そして、最終的にハンダで固定します。接点に気を使うのは、何も微弱電圧を扱う箇所だけではありません、スピーカーの端子やネットワークなど大きな電流の流れる所であっても、接触抵抗は少ない方が音質的なメリットがあります。電気的に導通があればいいというものではありません。僅かな接触抵抗が問題です。余談ですが、レコードプレーヤーのカートリッジからフォノケーブルなどは細心の注意が必要です。カートリッジが発電した電圧が、接続部やケーブルを通過する毎に、ロスっていきますので、利便性に感けていると、最終的には発電した電圧の残りカスを聴いている事になりかねませんよ・・・

■ワイヤー接続部(ハンダをする前)
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さて、ネットワークをOHしたPYEのスピーカーは、バランスも良くなり、解像度も上がって快調に歌っています。楽器のトーンキャパシターの様に、コンデンサーは経年劣化で不良になると、コンデンサー自体が歪みを付加しますから、歪みっぽい音になります。正常なコンデンサーに変更することで、劣化したコンデンサーが付加した変な歪っぽさがなくなる訳です。

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福岡にお嫁入りしたGoodmans+LEAK TL-12plus

先週の土曜日に九州は福岡まで、Goodmansの3WayシステムとLeak Tl-12plus+ヴァリスロープⅢを納品に行ってきました。

Goodmans 3Wayシステム

私は基本的にどんなに遠くても、それ相応のシステムの納品の時には持って行く事にしています。システムが嫁いだ先がどうなっているのか?そんな興味もあります。やはり、今後も大切に使用して欲しいという気持ちが一番かも知れません。

今回のGoodmansは、英国ADキャビネット社が製造したGoodmansの指定箱に、12inの3Way仕様です。スピーカーと二人三脚を組むのは、LEAK TL-12plusの初期型です。LEAKの専門書に解説がありますので、敢えて隠しませんが、LEAK TL-12plusはシャンパンゴールドのタイプでも初期型と後期型があり、出力トランスの設定を変更しています。発売が1957年で1964年まで製造されています。年表から考えれば初期型はモノラル時代の最後に発売されていますので、ステレオ時代に入り音作りを変更したのだろうと推測できます。初期型の方が中音域に厚みがあります。後期型はフラットでワイドレンジな感じを受けます。モノラルで使用するのであれば、初期型の方がマッチすると思います。

このシステムを活かすも殺すも今後はオーナー様の腕次第という事ではありますが、オーディオが最も華やかだった頃の英国のHiFiです。しかも、英国の音を代表するGoodmansのシステムですから、使いこなせば必ず答えてくれるポテンシャルは持っています。特にクラシック系の音楽には、これ以上ない位の組み合わせですから、是非是非大切に使ってやって頂きたいものです。

システムの詳細は、後日アップ致します。

納品の帰りに、山口県下関市にある唐戸市場でお買い物したり、唐戸市場2階にある「海転からと市場寿司」で新鮮なネタのお寿司を食べたりと、楽しい一時でした。ここのお寿司はめっちゃ美味いですよ。
唐戸市場

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VintageAudioサイトオープン!!

1950-1965年代のヴィンテージオーディオ 専門店「Vintage Audio」
1950-60年代に欧米で製造されたHiFiオーディオ、レコーディング系機材の一部のみを専門で取扱っています。

ヴィンテージ電子部品 通販 専門店「Vintage Parts」

1920年代以降のヴィンテージ電子部品の総合販売サイトをオープン致しました。現在では入手困難な絶版パーツが中心です。ヴィンテージ系のオーディオシステム、無線機、ラジオ等の部品を充実させて参りますので、興味があれば是非ご覧下さい。

ヴィンテージ電子部品 通販 専門店「Vintage Parts」

また、Facebookページでも、最新情報やお得な情報を掲載して参りますので、是非[いいね!]して下さい。

ヴィンテージ電子部品 通販 専門店「Vintage Parts」 Facebookショップ

では、よろしくお願いします。

VA モノラルミキサーアンプ

ヴィンテージオーディオオリジナルのモノラルミキサーアンプのご紹介です。
以前このBlogでも、真空管を使用したモノラルミキサーをご紹介しましたが、その後引き続き開発を行い、製品としてようやく発売至りました。

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私は以前より、モノラル構成のオーディオシステムで音楽を楽しんでいます。つまり、ステレオセットでモノラルを楽しむのではなく、モノラルアンプ+1本のスピーカーシステムです。モノラルレコード等は最初から1系統の信号しかありませんが、ステレオ化以降ほぼ2系統(ステレオ)のソースとなります。モノラルシステムで再生する場合は、システムの何処かで、ステレオ信号をモノラル化する必要があります。業務機等を含め、抵抗器でミキシングする方法が一般的です。この抵抗ミキシングは、一般的ではありますが、抵抗を介してLch・Rchのバッファアンプを繋ぐ事になり、どうしても、モノラル化した信号がそれぞれのバッファアンプに干渉を起こし、音質的にも特性的にも、悪影響を及ぼします。ダイナミックレンジが一気に狭くなり、歪みっぽくなり、分解能が劣化します。これでは、単に信号のモノラル化に過ぎず、音質を追求できるレベルにはないのです。

昨今のPCオーディオの普及に伴い、ソース(信号源)のクォリティは飛躍的に向上していますが、そのソースの性能を劣化させずモノラル化できるシステムは、我々モノラル派には切実な願いの筈です。しかも、1950年代のモノラル機の動的な特性は、PCオーディオ等最新のHiFi音源を再生するのに最も適していると思います。ソースと機材の間に必要な高性能な変換機(モノラルミキサー)というモノが、存在しない訳です。過去に遡ってもその様な仕様の機材は、抵抗ミキシング以外ありません。モノラル再生(モノラル化)はそれで満足できるレベルと思われていたのでしょうか・・・?実はそんなことはありません。。。でも、機材はありません。だったら作ってしまえ!というのが、当初の発想です。

高性能モノラルミキサーに必要な条件:
 1.モノラル信号が入力機材のバッファアンプのLRに干渉を及ぼさないこと
 2.デジタル音源のいわゆるデジタル臭さを低減できること
 3.音質劣化の要因になるATTに高性能なアッテネーターを使用すること
 4.単純かつシンプルな回路構成にすること(Non-NFB回路構成他)
 5.好みの音質にアジャストできる機能を有すること

興味がある方への貸し出し(1週間程度)が可能です。試聴して頂けます。
メール、又は電話でご確認下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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Western Electric(ウェスタンエレクトリック) 100F LOUDSPEAKER SET 修理

Western Electric(ウェスタンエレクトリック) 100F LOUD SPEAKER SET
Western Electric 100F (1)
の修理でお預かりしました。

症状
 音は出ていますがどのような状態になっているのか分からないので、一度点検整備をお願いします。

作業内容
 真空管交換
 コンデンサ2個交換
 電源コード交換
 入力線RCAコネクタに変更

交換部品一式
Western Electric 100F 交換部品一式

基本的な不良の原因は出力管が不良になっているいる程度でした。 
この商品はオリジナル部品構成のままでしたので、コレクションとしての保存的(時々聴き)な修理を行うか?常用として使用に耐えれる修理を行うか?お客様に確認した所、常用で使用したいという事でしたので、常用に耐えれ内容で修理を行うことになりました。

不良となっている出力管は交換、コンデンサも絶縁不良になりかけでしたので2本交換です。性能と見た目を含め、高価なハーメチックシールタイプのコンデンサを使用しました。また、電源コードも経年劣化で硬化して放っておくと、断線やショートの危険性がありましたのでよくアンティークラジオ等の修理で使用されるアメリカ製の電源ケーブルに交換。入力ケーブルもオリジナルのままケーブルの直出しになっており使用上便利が悪いので、RCAピンコネクターに交換しました。

外装関係では、木製キャビネットと本体に留めるネジが木ネジに変更されていましたので、改めてネジを切り直して当時のアメリカ製の(-)ネジに交換しました。細かい所ですが、木ネジや新しいネジでは、仕上がり後の雰囲気が損なわれてしまいますので、こういった点も考慮しながら修理を進めています。

これで、オリジナルの要素を出来るだけ温存しながら、常用に耐えれる内容に仕上がっていると思います。今後も長らく安定的にご使用頂けると思います。

Western Electric 100Fは本来電話のスピーカー部として使用されるパワードスピーカーシステムです。
(※写真参照)
Western Electric 100F オリジナル構成

ですから、音は電話の帯域しかありませんので、ナローですがこの小さなシステムから出てくる音は何とも古めかしくアンティークな雰囲気を感じさせてくれる趣味性の高い逸品だなぁ~と思いました。

最後に、コレクション(物)として保存する場合は、オリジナル部品を違うモノに交換してしまう事は、オリジナル性損ねることになりオリジナルとしての価値を失ってします。ただ、常用目的であれば日々の使用に耐えれる内容でなければなりませんので、劣化が進んだ部品をそのまま使用する事は、音質的にもよくありませんし不良となった部品が正常な部品まで連鎖的に壊していく可能性もありますので、極力オリジナル部品に準じた正常な部品で交換し、音質と特性を蘇えらせる必要があります。当店では修理・レストアはその後の使用目的によって明確に分けた方がいいと考えてます。

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電話:08636-3-0808
メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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EMI-319 楕円型同軸2Wayスピーカーシステム オーバーホール S:7563/8365

EMI-319スピーカーシステム
EMI-319 楕円型同軸2Wayスピーカーシステム

お客様から「音は出ますが、何となく左右のバランスが悪いので、点検を行いたい」というご依頼です。

EMIだけではないのですが、この当時にネットワークで使用されているMPコンデンサーは経年劣化の為に不良になっている可能性が非常に高いので、そこを中心にオーバーホールを行います。

ユニット自体は、多少埃が付いていますが、刷毛で慎重にキレイに埃を落とします。LCRメーターで電気的特性の確認、及び発信機を接続し実際に音出しを行い異常がないかをチェックしていきます。ユニット自体に問題はありません。左右もよく揃っています。

さて、次は問題の可能性が高いネットワークです。EMI-319のネットワークは、LCを使った基本的なネットワークです。コイルの方には異常はありません。ただ、やはりコンデンサーが経年劣化で不良となっています。不良内容は、絶縁不良による充放電特性の劣化と左右のコンデンサーの値が片方はプラス10%、もう一方は、マイナス12%と変化し、周波数特性も1kHz付近から落ちていました。

コンデンサーを交換しますが、交換方法に一工夫・・・
このネットワークですが、空芯コイルの中にコンデンサーが同軸上に入っています。これは、ネットワーク自体をコンパクトに纏めたかったのか、オーバーオールでの特性的(音質的)に何か秘密があるのか?正直設計したEMIにしかわかりませんが、レストアする我々は、元を忠実に再現する必要がありますので、手間は掛かりますがオリジナルのコンデンサーの容器を流用し、中身の入れ替えを行います。一度、オリジナルのコンデンサーの中身を抜き、新しいコンデンサーを中に入れピッチで固めてしまいます。

■オリジナルコンデンサー(経年劣化している)
EMI-319 ネットワークOH前

■交換後のコンデンサー
EMI-319 ネットワークコンデンサ交換後

正常な部品に交換してあげる事で、特性的にも音質的にも正常な状態が蘇えってきますが、聴感的にはコンデンサーが不良時には分解能が悪くレンジ感(ナローレンジ)に乏しいサウンドでしたが、交換後はワイドレンジになり低中高のバランスが良くなり歪みっぽさがなくなります。測定器で測ると明らかにコンデンサーは不良となっていますので、それを正常品に交換するメリットは大きいと思います。アンプのレストアを含めオリジナル部品を別の部品に交換すると当然音が変わりますが、不良部品が付いている状態をオリジナルの音と考えるか?交換した新品部品が付いて出てくる音をオリジナルと考えるか?大きく意味が異なってきますが、電気屋としては、やはり正常な部品で電気的に正常な動作をしている必要があると思います。そうは言っても、コンデンサーなら何でも容量さえ合っていれば良いという話ではなく、ちゃんと低圧用のフィルムコンデンサーで交換してあります。低圧用の容量の大きなフィルムコンデンサーって結構入手難なんですよね・・・拘りです!

話しがそれましたが、これでEMI-319は正常な状態に回復しています。やはり、レコードメーカーの製造したHiFi系オーディオシステムは、音(音楽)の纏め方は上手いので、音楽鑑賞用として今後も長らく使用して頂ければと思います。

P.S
EMIに限らず、ネットワークにMPコンデンサーを使用している場合、真面目に不良になっている可能性が高いので点検・修理のご相談は、お気軽にお問い合わせ下さい。

詳しくは、下記までご連絡下さい。
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LEAK(リーク) ステレオ20 管球式ステレオパワーアンプ

LEAK(リーク) ステレオ20 管球式パワーアンプ
LEAK(リーク) ステレオ20 管球式ステレオパワーアンプ

LEAK ステレオ20は1958~1967年まで製造されたLEAK社を代表するパワーアンプです。ボディーカラーも初期~中期型はゴールド系、中期以降はガンメタに塗装が変わります。今回は、お客様のご要望により、電気的には正常な状態に復元は希望するが、出来る限りコストを抑えた仕様でお願いします。という事でした。また、スピーカーケーブルとパワーアンプの接続部はバナナプラグを使用したいという事でした。

販売コストを抑える為に、後期型となります。真空管はロシアか中国製の中からセレクトします。経年劣化で不良になっている、コンデンサーや抵抗器等の電子部品も、フィルムコンデンサー、国産の電解コンデンサー、抵抗はA&Bのカーボン抵抗や金皮抵抗器を適材適所で置き換えていきます。

これで、電気的には復元できています。
素材は同じでも、真空管や交換する電子部品(真空管はムラード製、コンデンサーはハーメチックシール等の高信頼部品等)で例えばこのLEAK ステレオ20でも、販売価格が2~2.5倍になります。音質的にいえば、ロシアや中国製の真空管を使用するのと、当時のムラードオリジナルを使用するのでは、若干ですがロシアや中国製の真空管の方が、華やいだ感じになります。高額修理の方だと、もっと重心が下がり、グッと落ち着いた感じになります。どちらも、電気的特性は同じなのですが、部品による僅かな違いが音質として現れる訳です。ただ、部品のグレードはどうであれやはりキッチリメンテナンスしたLEAKは、英国HiFi系のアンプらしく、中庸のバランス、解像度が高い中にも品位のあるサウンドを聴かせてくれます。
部品が劣化(不良)になっている現状品のサウンドとは、雲泥の差があります。

写真に写っている、オクタルのプラグは内部に抵抗器による減衰パットを組んでいて、パワーアンプに接続する機材によっては、ゲインが上がりすぎる場合がありますので、このソケットを差し込む事で、入力感度を調整する為の当店オリジナルのアダプターです。
LEAK(リーク) ステレオ20 管球式ステレオパワーアンプ 減衰アダプター(オリジナル部品)

あと、お客様の使用電源環境を事前にお伺いしており、通常の100V50Hzという事でしたので、220~240Vにステップアップできるトランスを付属させております。当店でメンテナンスするアンプは、基準の電源電圧で真空管をセレクトしておりますので、むやみに真空管を差し替える事や電源電圧を変える事は、極力行わないで下さい。バランスが崩れる事がありますので、ご注意下さい。使用頻度によりますが、1~2年毎に定期チェックに出して頂ければ、十分かと思います。

今回は、最終コストを極力抑えるプランでご要望頂きましたが、LEAK ステレオ20らしいサウンドには仕上がっていると思います。末永くご使用頂き、音楽を楽しんで頂ければと思います。

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Goodmans社(グッドマン) 3Way Hi-Fi スピーカーシステム

Goodmans社(グッドマン) 3Way スピーカーシステム
Goodmans社 3Way スピーカーシステム(1)

Goodmans社 3Way スピーカーシステム(8)
■構成
・AUDIOM 60 ’12in BASS’
・MIDAX 650
・TREBAX
・X0-950/5000 ネットワーク
・A.R.U 172
・Variable Attenuator(カーボン抵抗タイプ)
・A.DAVIES & CO. HI-FI CABINETS

A.DAVIES社のエンクロージャーに納められた高級HIFIスピーカーとなります。

お客様からの予約があり、今回仕上げたモノをご紹介します。

Goodmans社はご存知の様に、基本的にSPユニットのサプライヤーであり、各社のからの仕様に合わせたユニットを製造販売しており、当時の英国系のオーディオメーカーは挙ってGoodmans社のユニットを使用しています。しかし、これだけのユニットを開発しながら、システムとしては殆ど製造していないので、優れたユニットを作りながら現在国内のオーディオマニアには本当の実力は知られていないのです。

実際、当時の英国製でGoodmans社のユニットを使用しているシステムや当時は箱屋といって、エンクロージャーを単体で製造していたメーカーが比較的多くありましたが、それらが製造したエンクロージャーも殆どありません。

今回は、そんなGoodmans社のHiFiユニットと当時の箱屋A.DAVIES社が製造したエンクロージャーを組み合わせてシステム化しました。

そのサウンドですが・・・

Goodmansの高級3Wayらしく、ワイドレンジでクリアーなサウンドです。ただ、Goodmansの凄さはクリアーでいて品があるのです。クリアーなサウンドを発するスピーカーは他にもありますが、この独特な品の良さはGoodmansにしか出ないサウンドなんですね。そして、特に英国は高級HiFiになればなるほど、クリアーで癖の少ないサウンドになります。HiFiを謳っているのですから、当然といえば当然なのですが!ただ、国内のオーディオマニアにはその理解力がない為に誤解されがちなのです。上手く理解して使用頂けるとその良さがわかるでしょう。LEAKの管球アンプを組み合わせると伺っておりましたので、LEAKのコンディション次第ではありますが、組み合わせ的には問題ないと思います。

また、エンクロージャーですが初期のパーチクルボードを使用しています。初期のパーチは混ぜ合わせている接着剤の量が少ないので、適度な内部損失があり後期のパーチ程、カチカチのサウンドにはなりません。ただ、結構脆いので、扱いやネジ締めには注意が必要です。このエンクロージャーは、ユニットがインラインで、上からTREBAX-AUDIOM-MIDAX-ARUという配置されています。音に広がり感を持たせる為に有効な手法なのです。

クラッシック、Jazz、J-popと何でもこなす能力があるのですが、やはりクラッシックは最高です。何とも言い難い上質な音楽は素晴らしいの一言。それも、特に編成の大きい作品はいいですね。分解能が高いのでディテールが見事に表現されます。封を切ったばかりの「独 ARH 14 328-0 リヒター  バッハ・ヨハネ受難曲」を聴きながらこの記事を書いているのですが、本当に素晴らしい!

このシステムは既に売約済みですが、同じモノはありませんが他にも在庫はありますので興味があれば、お問い合わせ下さい。

詳しくは、下記までご連絡下さい。
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TANNOY(タンノイ) [Autograph]管球式アンプ レストア

TANNOY(タンノイ) [Autograph]管球式アンプ レストアです。
TANNOYプリアンプ TYPE HF.C/VA/200(8)

TANNOYパワーアンプ TYPE HF/200AC/12L(6)

1950年代タンノイも自社スピーカーシステムと組み合わせる為の管球式アンプ(プリアンプ・パワーアンプ)を製造していました。TANNOYとQUADが純正みたいに言っている方が多いですが、モニターレッド搭載システム辺りまでは、TANNOY社製アンプが、本来純正の組み合わせなのですよ。

今回のレストア依頼品は・・・
 ・プリアンプ TYPE HF.C/VA/200 (1956~1958年)【初期型】
 ・パワーアンプ TYPE HF/200AC/12L (1958~1959年)

お客様からはオリジナルに準じた仕様で復元(レストア)して下さい。というご依頼!

当店では基本的に故障した個所のみ、また電気的にのみ正常になるような修理、つまり一般修理は基本的に行っていません。当然お客様からのご要望やご予算があれば、そういった一般修理も行いますが、基本的にはレストア(復元)となります。

しかし、レストアは言うほど簡単ではありません。
オリジナルの回路構成、回路定数、ワイアリングを遵守する事は当然です。ただ、交換に要する部品全てがオリジナル部品(デットストック)が入手できる訳でもありませんし、デットストックと言っても交換時点で良品であっても、スグに不良となる部品もあります。その辺りを見極めながら、オリジナル以外の部品を使用する場合は、極力オリジナル部品の特性に近い内容のモノをセレクトして、適材適所で使って行きます。

最近(現行)部品を使えば良いとか、定数が近似値だから使うとか、そういった安易な修理ではオリジナルの復元(レストア)は不可能です。Vintageアンプは、電気的には正常な修理が出来ていても、駄目なんですよ。また、修理代をケチったのか?修理者の能力・経験不足なのか?酷い内容の修理が多いです。例えばWE製のワイアを使った方が、音が良くなるとかで、全てのワイアをWEのケーブルに交換されている英国製アンプを目にしますが、交換されてしまった段階でそのアンプは、復元できない状態になっており、大切な機材がこの世の中から消えてしまいます。こういった修理者の訳の分からないエゴで、わざわざ壊されている機材が最近多いのです。

さて。。。下記の写真をご覧下さい。
TANNOYアンプ交換部品
今回のTANNOYのアンプで交換した部品です。
殆どは経年劣化による部品の不良ですが、このプリアンプは改造されていました。改造のされ方から考えて、たぶんファクトリーカスタマイズだろうと思いますが、プリアンプの最終段にEF86でカソードフォロア回路が組まれていました。本来このプリアンプはECC83×2本構成なのです。たぶん、当時のオーナーがプリ⇒パワー間を離して設置したかった?のではないでしょうか。。。ただ、TANNOYのプリアンプは小電流型の回路構成です。ここに1つ回路を追加する事は、電源回路の大幅な定数変更必要になるのですが、このプリアンプでは電源の供給方法を変更せず安易に電源を取られていました。結果、ノイズレベルが当時のHiFi系のアンプでは考えない値(7~8mV)出ていましたので、ここはお客様に確認しオリジナル構成に戻しました。

その他、劣化したCR部品は1点1点測定し、適材適所で置き換えています。プリアンプのデカップリング用の電解コンデンサー等は、複数個使用しオリジナルの定数になるようにしています。あり合わせの部品を使った訳ではないのですよ。電解コンデンサーは基本的に消耗部品なので、ケースバイケースで現行の一般部品を使います。カップリングコンデンサーは、直接信号が通過する部品なので、気を使います。修理費用に制限がなければ、軍規格のハーメチックシールタイプを使用します。当時のカップリングコンデンサーは、信号の通過特性が現行のフィルムコンデンサー程良好ではありませんので、ここに特性の良すぎるコンデンサーを使用すると設計時点の予測外の事が起こったり、音質が大きく変化してしまいます。ただ、一般規格のデットストック品等を使うと、交換時には正常な部品であっても、スグに不良になる事が多いのです。この辺りの耐久性は、さすが軍規格です。

抵抗器はカーボン抵抗ならカーボンを使います。特に当時の英国製アンプは、米国製アンプに比較し電力容量が1クラス低い抵抗を使っており、熱の影響で抵抗値が増大しているモノが多いのです。また、交換時に金属皮膜抵抗を使いたがる修理者がいますが、当時の英国製アンプはハイ・インピダーンス設計のアンプが多いので、金属皮膜抵抗を入れてしまうと、誘導ノイズ等いろいろ悪影響が出ます。あと、英国系のアンプの可変抵抗器(VR)にガリが発生したからといって、接点復活剤をスプレーする方って多いと思いますが、接点復活剤を入れるとその可変抵抗器は死にますのでご注意ください。ウェハに接点復活剤が染みて僅かでも導通が出来ます。ハイ・インピーダンス回路ではその抵抗値さえも影響がでますので、そのVRは使えなくなるのです。

また、TANNOYのプリアンプは、フォノイコライザー回路が各社イコライジングに対応しているマルチタイプなので、大量のコンデンサーを交換します。この交換を行わなければ、正常なイコライザーカーブ特性が出ません。

最後に、真空管の選別です。今回はお客様からの指定でムラード製・GEC製当時のオリジナルで全て揃えました。元々付いていた真空管で不良なのモノは交換。出力管のKT66は特性が若干落ちておりこのアンプには使えないという判断と、アンバランスが30mAもあったので2本交換してバランスさせました。前段管はノイズレベルを確認しながら、セレクトしました。

接続ケーブルもケーブルとコネクター部の断線や半田不良がありましたので、その他細かな所と合わせて手直しを行います。

これでレストアは完了です。

ご使用時の注意点としては・・・
・パワーアンプのカバーは外してご使用ください。外した方が通気が良くなりパワー管(KT66)に優しくなります。
・電源電圧200Vで調整していますので、必ず200Vで使用すること。また、現時点で真空管のセレクトは行っているので、興味本位で真空管を差し替えな事、真空管の順番を変更しないことくらいでしょうか。。。
今後は2~3年に一度、真空管と電解コンデンサーの定期チェックを行っていけば長らく安定して使えることでしょう!

レストア後の試聴ですが・・・
特に1950年代の英国製HiFi系アンプの能力(帯域特性・歪み特性・S/N特性)は非常に優れています。高級機になればなる程その傾向が強いのです。だから、かなりクリアーでシャープな音質になります。レストア直後は、音が硬すぎるという印象を持つ人も多いのです。ただ、それで正常なのです。レストア直後にも関わらず、まったりしたボケ気味の音質だった場合は、それは完全な修理が行われていない可能性もあります。各メーカーの音作りやシリーズ(グレード)により、若干の傾向の違いはありますが、概ねそんな感じになります。現在において、部品が劣化した状態のアンプの音を基準に考えたら駄目なのです。部品が劣化し特性が出ていないのですから、ボケボケの音質になって当然なのです。

今回のTANNOYのアンプも当時の英国系高級HiFiらしいサウンドです。派手な色付けない、極めて端正なサウンドです。

英国系の高級HiFi機材(アンプやスピーカー)って、高級機になればなる程色付けの少ないクリアーで端正なサウンドになっていきます。水を飲んでいるような感覚です。だから、コメントに苦労するんですよね。悪く言えば特徴的な音質ではないのです。HiFi(高忠実度)ですから・・・ね。機材に色が付いていては、ソースに対して高忠実度再生になりませんからね。

オーディオの音質の骨格はスピーカーとアンプによってほぼ決定されますが、これも高級機なればなる程、それぞれの相性を求めてきます。TANNOYのアンプは、TANNOYのスピーカーによくマッチします。どこがどうとかという話ではなく、ほんとスムーズに音が出てきます。バランスもいいのです。当然といえば当然ですね!これがTANNOYの考えていた音質なんですから・・・

今ここに試聴用として12インチシルバーが搭載された「Landsdown」があり、それで試聴していますが・・・LEAK TL-12Plusでは若干音の線が細くなり上ずった感じになるのですが、TANNOYのアンプではそれが全くありません。重心が下がり音に厚みが増した感じです。バランスが良くなりました。しかも、クリアーなサウンドで、J-pop等Vintage機材では苦手とされるソースも見事に朗々と鳴らしてくれます。てか、J-popが鳴らないVintage機材はどこか故障していますよ。

大切に使ってくださいね。

この記事はTANNOYアンプのレストア記事ですが、記事を読んで頂いて、TANNOY純正サウンドに興味をお持ちの方は、決して安い機材ではありませんが、販売できるアンプも多少ありますので、お気軽にお問い合わせください。

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