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スピーカーシステム

RCAモニタースピーカーシステム LC-1A

2015/06/01

RCAモニタースピーカーシステム LC-1A
RCAモニタースピーカーシステム LC-1A
1950年頃米RCAが開発したスタジオや放送局用のモニタースピーカーです。
このシステムには、有名なオルソン博士が開発したLC-1A Duo-Coneスピーカーユニットが搭載されており詳細には下記の様な構成となっています。
RCAモニタースピーカーテクニカルデータ

LC-1Aというと多くの方は、あのボコボコ(コニカルドーム)が付いたタイプと思われるかも知れませんが、初期のモデルはコニカルドームは付いていません。
ただ、基本的なユニット構成などは同じとなります。

ユニットのみを単純に比較試聴した感想は、コニカルドームが付いた中~後期型は初期型に比較し、ワイドレンジ化されています。中音域の密度感は初期型の方が優れています。コニカルドームが付いた点は明らかに違いがわかりますが、ウーファーのエッジにダンピングラバーを付けエッジ部での共振をコントロールしたり、トィーターのコーンエッジ部に円形にピンホールを開けたり、トィーターにディフューザーを設置したりと随分と改良が施されている様です。特にコニカルドームは、トィーターの指向性の最適化と、ウーファーのコーン紙面積の拡大(つまり15in以上の口径になる)、結果質量増加によりf0が下がっている為、低域方向での初期型との違いは当然出てくるでしょう。※【ギャラリー】にLC1Aの新旧比較の為、写真をアップしています。

ただ、業務用モニターとしてエンクロージャー(MI-11401 Cabinet)と組み合わせる場合は、コニカルドーム無しのLC-1Aだったのでしょう。勘違いされている方も多いと思うのですが、業務機は各業務(放送等)規格で定められた周波数帯域やレベルを満足すれば、それ以上の特性は不要なのです。FM放送では50-15kHzの為にそれ以上の帯域は必要なく、このスピーカーシステムも50-15kHzをカバーできる様に設定されていますので、ワイドレンジ化したLC-1Aスピーカーユニットではなく、初期型のLC-1Aが採用されました。また上下に帯域を欲張っていない為、中音域の分解能等性能は初期型の方が優れていると思います。

家庭用のHiFiは考え方が異なり、20-20kHzという人間の可聴帯域以上の性能を出しています。ですから、RCAでも高級家庭用HiFiシステムの方は、LC-1A(コニカルドーム付き)+SC-15(バスレフ型キャビネット)となっております。キャビネットの方式は同じバスレフ型でありながら、板材や板厚、吸音材の種類、キャビネット内の構造が異なります。ちなみに、モニターシステムのキャビネットの板材は、米松ではなく無垢のポプラ材とポプラのランバーコア材で構成しています。米松ではないのです。(SC-15は米松合板)
※写真に写っているRCA LS-1(ホーン型2Wayスピーカーシステム)も同じくポプラ材を使用しておりますので、この当時のRCAの規格だったのでしょう。

次にアンプですが、モニタースピーカーシステムは駆動用のパワーアンプまでをセットとして考えます。つまり裏返すとメーカーが音質を保証する為には、スピーカーユニット、キャビネット、パワーアンプまでを一組として考えなければならないという事です。英国のBBCモニター一連等そういう仕様になっている事を検証すれば理解できると思います。しかし、知識の低い国内のオーディオ愛好家では、マッチングなど一切無視した、それぞれの機材ブランドのイメージや何の責任も持たない評論家や知識も技術も無い商売主義のショップの意向で、著しくミスマッチで自分勝手な組み合わせをされている方が多いのですが、こういった業務用機材事例をもとにご自分のシステムを再度検証してみてもいいのではないでしょうか?

RCAパワーアンプ BA-4C
ちなみに、RCAモニタースピーカーに組み合わせる専用のパワーアンプは「BA-4C」なのです。このアンプで駆動した場合のみ、RCAが保証したサウンドが再現できる訳です。家庭用HiFiの場合は、LC-1A(ユニット)+SC-15(キャビネット)+SP-20(パワー)+SV-1(プリ)なのです。

最後にRCAモニタースピーカーシステムのサウンドですが、製造国とか何々向きとかそういった次元ではなく、ある意味普遍的なサウンドだと思います。極めてニュートラルなサウンドは、ソースを選ぶことなくクラッシックでもJazzでもロック、J-popでもこなせる能力を持っています。敢えて言えば、人の声が素晴らしく良いのです。声と言えばALTECを思い浮かべる方は多いと思いますが、ALTECの声は映画音楽向きで誇張した再現です。だから、ALTECはチョット聴きではゾクッとする事もあります。ただ、長く聴いていると嫌味っぽく聴こえる様になるんですね。その点RCAは地味というか取り立ててスピーカーが主張しませんので、チョット聴きではあまり印象が残らないのですが、長く聴くと良さが分かってきますよ。

あとRCAって、国内(日本)のVintageAudio業界で長らくWEの対抗馬と位置付けられ、意図的にWEの引き立たせられ役だった為、国内(日本)ではRCAの評価は決して高くありませんが世界的な企業でもあり、音楽ソフト制作業務、放送系業務、コンシュマー業務と幅広くやった会社ですので、WEの様にオーディオ創成期に一時的に関わった企業と比べると大きな違いがある事は、冷静に考えれば理解できると思います。

販売価格:ASK
※スピーカーシステムは1台のみ
※専用アンプ:BA-4Cも数台在庫あります
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